「使い終わった手持ちシーシャ、どうやって捨てればいいんだろう」「普通のゴミとして捨てても大丈夫なのかな」と悩んでいませんか。
手持ちシーシャ(使い捨てシーシャ、ポケットシーシャ)は、リチウムイオン電池が内蔵されているため、燃えるゴミや燃えないゴミとして捨てることはできません。間違った方法で処分すると、ゴミ収集車での火災事故や環境汚染の原因になる可能性があります。
正しい捨て方を知って、安全に処分することが重要です。この記事では、手持ちシーシャの正しい捨て方を詳しく解説します。
この記事では、以下の内容を詳しく解説します。
- 手持ちシーシャを燃えるゴミで捨ててはいけない理由
- 正しい捨て方5つの方法(回収ボックス、家電量販店など)
- 捨てる前の準備と安全な処分のための注意点
- 種類別・自治体別の捨て方ガイド
- リサイクルの流れと環境への貢献
- よくある質問とその回答
手持ちシーシャを安全に処分したい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
手持ちシーシャは燃えるゴミで捨てちゃダメ!正しい捨て方とは
手持ちシーシャは、絶対に燃えるゴミや燃えないゴミとして捨ててはいけません。その理由を詳しく解説します。
手持ちシーシャを普通のゴミで捨ててはいけない理由
リチウムイオン電池が内蔵されている
手持ちシーシャには、スマートフォンやノートパソコンと同じリチウムイオン電池が内蔵されています。このバッテリーは、強い衝撃や圧力がかかると発火・爆発する危険性があります。
ゴミ収集車でゴミが圧縮される際に、リチウムイオン電池が破損して発火する事故が全国で多発しています。
発火・爆発の危険性がある
ゴミ収集車やゴミ処理施設では、大量のゴミを圧縮・破砕する作業が行われます。この過程で手持ちシーシャが潰されると、内蔵されたリチウムイオン電池がショートし、発火・爆発する可能性があります。
実際に、リチウムイオン電池が原因のゴミ収集車火災は年間100件以上発生しており、社会問題になっています。
環境汚染につながる
リチウムイオン電池には、リチウム、コバルト、ニッケルなどの有害な重金属が含まれています。これらを不適切に廃棄すると、土壌や地下水を汚染し、環境に深刻なダメージを与えます。
また、プラスチックや金属などの資源も無駄になってしまいます。
小型家電リサイクル法とは
法律で定められたリサイクル義務
2013年に施行された「小型家電リサイクル法」により、リチウムイオン電池を含む小型電子機器は、適切にリサイクルすることが義務付けられています。
この法律により、手持ちシーシャも「小型家電」として扱われ、専用の回収ルートで処分する必要があります。
対象となる電子機器
小型家電リサイクル法の対象となる製品には、スマートフォン、デジタルカメラ、携帯ゲーム機、電子タバコ、そして手持ちシーシャなどが含まれます。
手持ちシーシャも対象
使い捨てシーシャ、ポケットシーシャ、電子シーシャなど、名称にかかわらず、リチウムイオン電池を内蔵した電子機器はすべて小型家電リサイクル法の対象です。
間違った捨て方をするとどうなる?
ゴミ収集車での火災事故
リチウムイオン電池を含むゴミを燃えるゴミや燃えないゴミとして出すと、ゴミ収集車の中で発火・爆発する可能性があります。実際に、作業員が怪我をする事故も発生しています。
環境への悪影響
重金属やプラスチックが適切に処理されず、環境汚染の原因になります。特に、地下水汚染は長期的な環境被害をもたらします。
罰則の可能性
小型家電リサイクル法に違反して不適切に廃棄した場合、自治体によっては罰則が科される可能性があります。また、モラルの問題として社会的な批判を受けることもあります。
手持ちシーシャの正しい捨て方 5つの方法
手持ちシーシャを安全に処分するための5つの方法を紹介します。
方法1:自治体の回収ボックスを利用する
最も手軽で確実な方法は、自治体が設置している小型家電回収ボックスを利用することです。
設置場所の探し方
回収ボックスは、以下の場所に設置されていることが多いです。
- 市役所・区役所
- 公民館・図書館
- スーパーマーケット
- ショッピングモール
自治体のホームページで「小型家電 回収ボックス」と検索すれば、お住まいの地域の設置場所が確認できます。
利用方法
回収ボックスは無料で利用できます。手持ちシーシャをそのまま投入口に入れるだけで完了です。
多くの回収ボックスは投入口のサイズが決まっているため、大きすぎる製品は入らないこともあります。手持ちシーシャは小型なので、ほとんどの場合問題なく投入できます。
注意点
- 個人情報が残っていないか確認する
- 水に濡れていないか確認する
- リキッドが完全になくなっているか確認する
方法2:家電量販店の回収ボックスを利用する
家電量販店でも、小型家電の無料回収を行っています。
対応している店舗
以下の家電量販店では、小型家電の回収ボックスを設置しています。
- ヨドバシカメラ
- ビックカメラ
- エディオン
- ケーズデンキ
- ヤマダ電機
- ノジマ
回収ボックスの場所
店舗の入口付近やサービスカウンター近くに設置されていることが多いです。わからない場合は、店員に尋ねましょう。
無料で回収してもらえる
回収は完全無料です。購入の必要もないので、買い物のついでに処分できます。
方法3:携帯ショップで回収してもらう
携帯電話ショップでも、小型電子機器の回収を行っています。
ドコモ・au・ソフトバンクの回収サービス
大手キャリアの携帯ショップでは、使用済みの小型電子機器を回収しています。手持ちシーシャも回収対象に含まれる場合があります。
利用条件
回収サービスは基本的に無料ですが、店舗によっては自社製品のみの回収に限定している場合もあります。事前に電話で確認すると安心です。
持ち込み方法
店舗のカウンターで「小型家電の回収をお願いします」と伝えるだけです。
方法4:メーカーや販売店に返却する
一部のメーカーや販売店では、使用済み製品の回収プログラムを実施しています。
メーカー回収プログラム
大手メーカーの中には、自社製品の回収・リサイクルプログラムを提供しているところがあります。公式サイトで確認してみましょう。
販売店での引き取りサービス
購入した店舗で引き取りサービスを行っている場合があります。特に、専門店やVAPEショップでは、環境配慮の観点から回収に協力的なことが多いです。
送料や手数料
メーカーによっては送料が必要な場合もありますが、多くは無料で対応しています。
方法5:不用品回収業者に依頼する
大量に処分したい場合や、他の不用品と一緒に処分したい場合は、不用品回収業者に依頼する方法もあります。
大量処分に便利
複数の手持ちシーシャや、他の電子機器をまとめて処分したい場合に便利です。
費用の目安
手持ちシーシャだけを処分する場合は、無料〜1,000円程度が相場です。ただし、業者によって料金体系が異なるため、事前に見積もりを取りましょう。
業者選びのポイント
- 一般廃棄物収集運搬業の許可を持っているか
- 料金が明確に提示されているか
- 口コミや評判が良いか
手持ちシーシャを捨てる前の準備と注意点
安全に処分するために、捨てる前の準備と注意点を確認しましょう。
捨てる前にやっておくべきこと
完全に使い切る
リキッドや電池が残っている状態で処分すると、リキッドが漏れたり、電池が発火したりする危険性があります。できる限り完全に使い切ってから処分しましょう。
分解できる部分は分解する
カートリッジ交換タイプの場合、本体とカートリッジを分離できるなら分離しましょう。それぞれ適切な方法で処分します。
ただし、無理に分解すると電池を傷つける恐れがあるため、簡単に外せる部分のみにしましょう。
個人情報の確認
最近の手持ちシーシャには、Bluetooth機能やアプリ連携機能がある製品もあります。個人情報が残っていないか確認してから処分しましょう。
安全に捨てるための注意点
水に濡らさない
リチウムイオン電池は水に濡れると危険です。処分するまで乾燥した場所で保管し、雨や水に濡れないように注意しましょう。
高温の場所に置かない
リチウムイオン電池は高温になると膨張したり、発火したりする危険性があります。直射日光が当たる場所や、車の中に放置しないようにしましょう。
分解しすぎない
好奇心から完全に分解しようとすると、電池を傷つけて発火する恐れがあります。無理な分解は絶対にやめましょう。
リキッド残りがある場合の処理
リキッドの抜き方
使い捨てタイプの場合、リキッドを抜くのは難しいため、そのまま回収ボックスに入れて問題ありません。カートリッジタイプの場合は、カートリッジを外してから処分しましょう。
液体の捨て方
リキッドが大量に残っている場合は、ティッシュや新聞紙に吸わせて、燃えるゴミとして捨てます。直接排水口に流すのは環境汚染につながるため避けましょう。
容器の処分
リキッド容器はプラスチックごみとして処分できます。自治体のルールに従って分別しましょう。
種類別 手持ちシーシャの捨て方
手持ちシーシャの種類によって、捨て方が若干異なります。
使い捨てタイプの捨て方
充電式と非充電式の違い
充電式の使い捨てシーシャは、リチウムイオン電池が内蔵されているため、必ず小型家電として回収ボックスに入れます。
非充電式(バッテリー不要)のタイプは地域によって扱いが異なるため、自治体に確認しましょう。
それぞれの処分方法
- 充電式:小型家電回収ボックスへ
- 非充電式:自治体のルールに従う(多くは不燃ゴミ)
主要ブランド別ガイド
- VAPE系ブランド:充電式が多いため回収ボックスへ
- ディスポーザブル系:ほぼすべて回収ボックスへ
カートリッジ交換タイプの捨て方
本体とカートリッジの分離
本体(バッテリー部分)とカートリッジ(リキッド部分)を分離しましょう。
それぞれの処分方法
- 本体:小型家電回収ボックスへ
- カートリッジ:自治体のプラスチックごみルールに従う
リサイクル可能な部分
本体の金属部分やプラスチック部分は、リサイクルされて再利用されます。
CBD・ニコチン入りの捨て方
特別な注意点
CBD入りやニコチン入りの手持ちシーシャも、基本的な捨て方は同じです。ただし、リキッドが残っている場合は、完全に使い切るか、ティッシュに吸わせて処分しましょう。
法律上の規制
CBD製品は日本では合法ですが、THC(大麻成分)が含まれていないことを確認してください。ニコチン入りの製品も、通常の電子タバコと同じ扱いです。
安全な処分方法
回収ボックスに入れる際、特別な申告は不要です。普通の手持ちシーシャと同様に処分できます。
自治体別
手持ちシーシャの捨て方ガイド
主要都市の捨て方ルールを紹介します。
東京都の場合
23区の回収ルール
東京23区では、手持ちシーシャは「小型家電」として回収ボックスで回収しています。燃えないゴミとして出すことはできません。
回収ボックスの設置場所
区役所、図書館、一部のスーパーやショッピングモールに設置されています。各区のホームページで確認できます。
問い合わせ先
各区の清掃事務所または環境課に問い合わせると、最寄りの回収ボックスを教えてもらえます。
大阪府の場合
回収ルール
大阪府でも小型家電リサイクル法に基づき、回収ボックスでの回収を推奨しています。
設置場所
市役所、区役所、家電量販店などに設置されています。
問い合わせ先
各市区町村の環境課または清掃課に問い合わせましょう。
その他主要都市
名古屋市・福岡市・札幌市など
全国の主要都市では、小型家電回収ボックスが設置されています。基本的なルールはどの都市も同じです。
各自治体の違い
回収ボックスの設置場所や数は自治体によって異なります。一部の自治体では、回収ボックスがない場合もあります。
自分の地域の調べ方 「自治体名 小型家電
回収」で検索すれば、お住まいの地域のルールが確認できます。
手持ちシーシャをリサイクルする方法
手持ちシーシャは、適切にリサイクルすることで資源として再利用されます。
リサイクルで回収される部品
リチウムイオン電池
リチウム、コバルト、ニッケルなどの貴重な金属が回収され、新しい電池の材料として再利用されます。
金属部分
アルミニウムや銅などの金属は、溶かして新しい製品の材料になります。
プラスチック部分
プラスチックは、粉砕して再生プラスチックとして利用されます。
リサイクルの流れ
回収から分解まで
1. 回収ボックスから専門業者が回収
2. リサイクル施設で手作業またはAIロボットで分別
3.電池、金属、プラスチックに分解 4. それぞれの材料ごとに再生処理
再利用される資源
リチウムイオン電池からは、リチウムやコバルトが回収され、新しい電池やステンレス製品の材料になります。
環境への貢献
適切にリサイクルすることで、鉱山から新たに資源を採掘する必要が減り、環境負荷を大幅に削減できます。
環境に優しい処分を心がけよう
リサイクルの重要性
日本で使用される小型家電は年間約65万トンにも上ります。これらを適切にリサイクルすれば、年間約28万トンの資源を回収できると言われています。
資源の有効活用
一人ひとりが正しく処分することで、貴重な資源を無駄にせず、循環型社会の実現に貢献できます。
SDGsへの貢献
小型家電のリサイクルは、SDGs(持続可能な開発目標)の目標12「つくる責任
つかう責任」に直結しています。
よくある質問
手持ちシーシャの捨て方に関するよくある質問に答えます。
手持ちシーシャは何ゴミですか?
手持ちシーシャは「小型家電」として扱われ、燃えるゴミや燃えないゴミとして捨てることはできません。自治体の小型家電回収ボックスや、家電量販店の回収ボックスを利用してください。
コンビニで捨てられますか?
コンビニでは、手持ちシーシャの回収は行っていません。自治体の回収ボックスや家電量販店を利用しましょう。
使い切っていないシーシャも捨てられますか?
はい、使い切っていなくても回収ボックスに入れることができます。ただし、リキッドが漏れないように、できるだけ使い切ってから処分することをおすすめします。
充電式と使い捨て、捨て方は違いますか?
基本的には同じです。どちらもリチウムイオン電池を含むため、小型家電として回収ボックスで処分します。
リキッドが残っている場合はどうすればいいですか?
少量のリキッドが残っている程度なら、そのまま回収ボックスに入れて問題ありません。大量に残っている場合は、ティッシュに吸わせて燃えるゴミとして捨ててから、本体を回収ボックスに入れましょう。
分解して捨ててもいいですか?
簡単に外せるカートリッジなどは分離しても構いませんが、無理に分解するとリチウムイオン電池を傷つけて危険です。基本的にはそのまま回収ボックスに入れましょう。
郵送で回収してもらえますか?
一部のメーカーでは、郵送での回収サービスを提供しています。公式サイトを確認するか、カスタマーサポートに問い合わせてみましょう。
捨てるのにお金はかかりますか?
自治体の回収ボックスや家電量販店の回収ボックスは、すべて無料で利用できます。不用品回収業者に依頼する場合は、業者によって料金が異なります。
まとめ:手持ちシーシャは正しく捨てて環境を守ろう
この記事では、手持ちシーシャの正しい捨て方について詳しく解説しました。
記事のポイントまとめ
- 手持ちシーシャは燃えるゴミ・燃えないゴミで捨ててはいけない
- リチウムイオン電池が内蔵されており、発火・爆発の危険性がある
- 正しい捨て方は、自治体や家電量販店の小型家電回収ボックスを利用する
- 捨てる前に、完全に使い切り、水に濡らさないよう注意する
- 種類別・自治体別にルールが若干異なるため、事前に確認する
- リサイクルすることで、貴重な資源を有効活用できる
手持ちシーシャは便利で楽しいアイテムですが、処分方法を間違えると火災事故や環境汚染の原因になります。この記事で紹介した正しい捨て方を実践して、安全かつ環境に配慮した処分を心がけましょう。
一人ひとりが適切に処分することで、事故を防ぎ、貴重な資源を未来に残すことができます。使い終わった手持ちシーシャは、必ず小型家電回収ボックスで処分しましょう。

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